2018年4月号編集詳細

現場力育成・向上へのプラントシミュレータの活用

 工場のスマート化のあり方が模索されるなかで,将来,生産現場に携わる人の業務もシステムのフロー監視や管理といった方向へと大きく様変わりしていくのではないかと見られています。しかし,少人・省力化や効率化が命題となっている現状を概括すると,プラントオペレーション業務の負荷軽減や運転・操業改善による安定・安全操業の維持推進が当面する優先課題とも言えます。このためスマート化に向けても,潜在する現場の問題を抽出し状況変化に迅速かつ的確に対処していく「現場力」や「スキル」の育成・向上,そして「技術継承」が重要性を増しており,ここにプラントシュミレータの役割が改めてクローズアップされています。
 そこでこの企画では,高精度やリアリティの追求,エンジニアリング環境の刷新といった機能強化や低コスト化などが進む最近のプラントシミュレータに注目します。そして現場力や技能の育成・向上,さらには運転支援や運転改善にいかに活用していけばよいのか,進化したシミュレータの動向やユーザの視点を通して探っていきます。


【事例: 活用と評価】
●人材育成におけるシミュレータの新たな役割と運用評価
……………………………………… 三井化学技術研修センター/木原敏秀
【Solution : 先進機能と活用法】
●統合環境でのエンジニアリング効率を向上させた運転訓練シミュレータ
………………………………………オメガシミュレーション/石川真紀夫
●シミュレータ情報を用いた運転操作定量評価システム
………………………………………宇部情報システム/山ア健一
●クラウドを活用した運転訓練シミュレータの新たな活用法
………………………………………シュナイダーエレクトリックシステムス/林 重光
●運転訓練シミュレータをベースとした人材育成管理システム
………………………………………ハネウェルジャパン/野間哲也
●高度プロセス制御技術で製造エクセレンスを実現する方法
………………………………………アスペンテックジャパン/高里耕治


適応が広がるPC/PLC システム・ソリューション

 生産システムの中枢である監視制御システムは近年,ICTの応用・援用により機能や役割も多様化し,適応対象の特性を含めた現場ニーズにどこまで応えられるかが導入への鍵となっています。その中でPC,PLCを用いた制御システムはその自由度や拡張性の高さ,さらにはコストメリットなどが評価され,着実に適応範囲を広げています。このことは同時に,ハードウェアの処理性能などの機能向上やコンパクト化・保守性の追求といった取り組みが市場に受け入れられたことも要因と言えます。また,多様なネットワークとの親和性やHMIの拡充,冗長化やエンジニアリング環境の向上などが現場適応を後押ししていると見ることもできましょう。  
  そこでこの企画では,多様なアプリケーション環境,特に中小規模向け需要に適応し始めたPC/PLCシステムに注目します。現場ユーザが求めるニーズにどのように対応し一層の適応拡大を進めて行くのか,そしていかに産業IoTへの本格展開へ結び付けていくのか,現状での事例や最新のシステム・ソリューションの紹介を交えて考えます。

【エンジニアリンク事例】
●バッチ計装におけるPC - PL C システムのエンジニアリングメリット
………………………………………キノ計装/五十嵐清司
【System Solution】
●バスの二重化と拡張性を強化したネットワークベース制御システム
………………………………………横河電機/新恵伸樹
●産業用PC による制御システム−その機能と適応アプリケーション
………………………………………アルゴシステム/(未定)
● IP65 対応産業用コントローラによる分散同期計測制御システムの構築
………………………………………日本ナショナルインスツルメンツ/岡田一成
●リモートI/ O のスマート化と制御システム構築事例
………………………………………ターク・ジャパン/安達 治


《主要記事》
●操作性を拡充したMODBUS 対応ペーパーレス記録計
………………………………………グラフテック/長谷明彦
《連載》
●スマートファクトリを目指して(第12 回)
………………………………………ProActs LLC /和田哲也