2018年12月号編集詳細

現場へ適応し始めた無線システムソリューション

 プラント/工場の競争力や事業の継続性とともに安定・安全操業に向けた取り組みが日々続けられていますが,運転・操業を支えるシステムソリューションの一つとして無線通信技術の適応が広がり始めています。それは配線コストの削減といった初期メリットに留まらず,機器設置の容易さや柔軟性,遠隔からの設備診断や監視を目的とした多様なシステム展開が図れるなどその有用性や利点に生産現場の目が向けられ始めたからにほかなりません。また,当初懸念された通信の信頼性やバッテリ容量の問題なども改善が進められてきたことから,フィールド計装を構成する無線対応機器をはじめ,現場作業を支援するモバイル/ウェアラブル機器など多様な製品やソリューションが提供されています。
 そこでこの企画では,無線通信を応用したシステムソリューションに注目します。運転・操業の効率化や既存設備下での導入にどのような優位性が考えられるのか,事例やシステム提案,また計装を含めた無線対応機器の最新動向を通して今後の進展方向を考えます。

【ユーザの視点: 取り組みと期待】
●無線システム導入の狙いと今後への期待
………………………………………大阪ガス/柴田広之
【無線システムソリューション/無線計装及び関連機器】
●プラント無線システムにおける有意性・柔軟性の訴求
………………………………………日本エマソン/日高武雄
●防爆タブレットの現場活用とシステム展開の留意点
………………………………………JFE エンジニアリング/岡 哲史
●スマート設備保全を指向する防爆対応リモート無線監視システム
………………………………………日本精機/沼屋宏康
●省スペースへの設置を容易にした産業用無線LAN アダプタ
………………………………………フエニックス・コンタクト/大野忠久
● Wi-Fi 対応防爆ウェアラブルカメラの最適活用法
………………………………………バルテック・ジャパン/上原利重


スキルアップのための計装機器" 再考" シリーズ(3) 「電磁式/超音波式流量計」

 産業IoTやディジタル工場が標榜される時代を迎えて,もの作りのシステムのあり方も多様な角度から見直しが始まっています。省力化と生産の効率化,運転・操業改善,さらなる情報化といった課題が否応なしに突き付けられていますが,そうした状況にあってもプラント計装の原点は現場にあることは言うまでもありません。特にフィールド計装機器は監視制御システムの発信器/操作器として重要な役割を担ってきています。しかし,少人化やディジタル化の進行とともに現場力の育成や技術継承が課題とされている近年の情勢にあって,計装機器の健全性が安定・安全操業にとっていかに重要なのか改めて問い直す時期にあると考えます。
 そこでこの企画では,プラント計装で重要な発信器/操作器に改めて焦点を当て,シリーズとしてその役割や機能,保全などについて“再考”します。これは次代を担う若手計装エンジニアを対象にスキルアップに向けた有用な知見・情報を得る機会とすることを目的としたもので,基礎知識や最新動向を含めて取り上げます。

【基礎解説】
●電磁式/超音波式流量計の測定原理と選定要件
………………………………………計装制御コンサルタント/岩井正隆
【製品動向: ベンダ・ソリューション】
●気体の高精度計量を実現する次世代超音波流量計
………………………………………オーバル/長沼大志
●挿入型電磁流量計の特徴と応用事例
………………………………………日立ハイテクソリューションズ/潮田満
●拡充したバリエーションで多様なニーズに対応できる電磁流量計
………………………………………ノーケン/田中稔秋
●超音波流量計の最新動向と適用事例
………………………………………富士電機/高橋正人, 窪園ななみ
●超音波流量計の活用事例
………………………………………東京計器/清水靖也
《特別寄稿》
● 「工場における産業用IoT 導入のためのセキュリティ ファーストステップ」
………………………………………JPCERT コーディネーションセンター

《連載》
●スマートファクトリを目指して(第20 回)
……………………………………… ProActs LLC /和田哲也