2020年8月号編集詳細


データ活用によるバッチプラント最適運転へのアプローチ

 多品種・少変量生産の典型的な生産設備であるバッチプラントは,高機能材や医薬・食飲料など高付加価値製品の生産には欠かせないプロセスです。このため従来から,生産品目や生産量に応じた工程変更やスケジューリング,銘柄管理といったバッチ特有の運用課題への取り組みが進められて来ました。多様かつシビアな市場ニーズに柔軟に即応できるバッチ計装の改善による最適化,そして安定操業へ―。そのためには誤操作防止や作業環境の改善とともに,現場の特性や現状に則した運転・実績データなどの効果的な活用法,つまり“簡便でわかりやすい”データの収集・解析・記録・運用のあり方が従来にも増して重要になって来ています。
 そこでこの企画では,産業IoTやスマート化が標榜される近年のモノ作り環境にあって,バッチ運転制御のさらなる改善に向けていかにアプローチしていけばよいのか,データ活用の視点から考えます。今回は現状での課題と改善への取り組み方など事例やソリューション提案を通して実現へのステップを探って行きます。


【ソリューション:運転改善/革新への提案】
●バッチプロセスへのAIによる異常予兆検知システムの適用とその効果
………………………………………………………アズビル 高 山 仁/東 谷 和 宜
●バッチプラントのレシピ管理とスケジュール管理におけるデータ活用
………………………………………………………ライジングサン 小 崎 恭寿男
●使いやすさを追求した "簡易PIMS" の最適活用法
………………………………………………………ソウ・システム・サービス 戸 梶 総
●バッチプラントへの「スマート生産システム」の適用と業務統合
………………………………………………………ユニティクス 池 田 朗/相 良 真 久
●センシングと管理ソフトによるバッチプロセスの安全と効率化
………………………………………………………エンドレスハウザージャパン 川 端 克 治

これからのUPS(無停電電源装置)の役割とニーズ

 運転制御システムをはじめ工場全体のスマート化への指向が強まる中で,データの的確なスクリーニングと有用化が重要性を帯びてきています。このことは同時に,HMIや制御装置,センサなど現場機器の信頼性と共に,それを支える電源環境の健全性維持が不可避の課題と言えます。特に少人化や熟練者の減少,多発する自然災害といった近年の状況下でいかに安定・安定操業を継続していくか,電源対策の面からそのあり方を再考する時期にあると考えます。
 そこでこの企画では,電源の健全性や安定性の維持向上の観点からUPS(無停電電源装置)の動向を取り上げます。災害やトラブルによる瞬断・停電,電圧不安定といった電源障害時に効果を発揮するUPSに改めて注目し,産業IoT化への関心が高まるなかでこれからの役割や新たなニーズを探って行きます。

【巻頭概論】
●安定・安全操業へのUPSのこれからの役割とニーズ
………………………………………………………キーワード 酒 井 孝 正
【ソリューション】
●高信頼性と高効率を追求したトライポートUPS
……………………………………ニシム電子工業 高 塚 勝 久/吉 本 裕 朗/山 本 凌 平
●スマートファクトリにおけるモジュール型三相UPSの有用性
………………………………………………………シュナイダーエレクトリック 大 関 隆 夫

【特別記事】
●配管腐食減肉管理システムへ向けた提言〜計装的センスを生かして〜
………………………………………………………技術士 本 田 達 穂
【Solution】
●産業用ネットワークの保全技術(Part1)− PROFIBUS
………………………………………………………日本プロフィバス協会 元 吉 伸 一

【連載】
‖視点・論点‖−AIは計装に適応するのか−
●第6回 ………………………………………………………キーワード 酒井 孝正
【連載】
長期安定操業への新たな実践的データ活用法〜ヒートバランスと新ソフトセンサ〜
●第7回 ………………………………………………………Eテックコンサル 本田 達穂

《参考資料》
●「制御システム・セキュリティの現在と展望〜この 1 年間を振り返って〜」
  制御システムセキュリティカンファレンス 2020より
………………………………JPCERT コーディネーションセンター ICSR 技術顧問 宮地利雄