2021年9月号編集詳細

製造ニューノーマル時代への革新要素技術 :(1)「FDT/FITS」

 プラント/工場の新設・増設が活発化した時代を経て,近年は限られた人員や既存設備において効率的かつ安定・安全な運転操業をいかに継続していくかが大きな命題となっています。とはいえ,設備・装置の複雑化や運転手法の高密度化などモノ作りの現場は従来にも増してシビアな条件下にあります。そうした中で,運転操作オペレーションや保守点検などのフィールド業務の負荷増大,品質の維持向上,市場への即応といった問題にどう対処していくのか,待ったなしの状況が続いています。このことは視点を変えれば,より競争力を有した柔軟かつ知的な生産システム体制,高度な情報接続/交換・解析技術の確立が優先課題として浮上してきていると言えます。
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 そこでこの企画では,本格的デジタル変革やリモート化など製造業のニューノーマル時代へ向けて貢献すると期待される革新的な標準化技術に注目し,シリーズで取り上げていきます。  特定の技術に依拠しないオープンなシステム環境を提供する標準化技術の第1弾として,本号ではFDT Groupが推進する「FDT3.0標準/FITSアーキテクチャ」に注目します。PA/FA分野の生産革新にいかに貢献し,どのような活用が期待されるのか,最新動向とともに新たな可能性にフォーカスします。

【巻頭フォーカス】
●FDT Groupがめざすもの〜オープンなデバイス統合標準の近未来ビジョン
………………………………………………FDT Group(本部 事務局長) Glenn Schulz
………………………………………………FDT Group(本部 Asia Pacific) 伊 藤 章 雄
………………………………………………FDT グループ日本支部 竹 内 徹 夫
【最新動向】
●FDT 技術の進化とその方向性
………………………………………………FDT グループ日本支部 小 川 修 一
●FITSで加速するプラントオペレーションの DX
………………………………………………FDT グループ日本支部 亀 井 宏 和
●FDT3.0標準「FITS」に対するユーザ要求とそのソリューション
………………………………………………FDT Group( 本部 Asia Pacific) 伊 藤 章 雄
………………………………………………FDT グループ日本支部 竹 内 徹 夫
【基礎解説】
●初級者のための FDT 基礎講座〜 FDT を使ってフィールド機器と接続・操作
………………………………………………FDT グループ日本支部 安 藤 裕 幸
【ユーザの視点】
●FDT3.0に対するユーザ目線での期待
………………………………………………旭化成 重 冨 昭 仁
【ITベンダの視点と取り組み】
●セキュリティ・データガバナンス観点での FDT への期待〜欧州 GAIA-X とのデータ連携実証実験〜
………………………………………………NTTコミュニケーションズ 堀 越 崇/境 野 哲
【プレゼンテーション】
●プラントのDXに貢献するアセット管理システムの役割とメリット
………………………………………………アズビル 亀 井 宏 和
●機器コンディションモニタリング用途におけるDTMによるクイックモニタリング
………………………………………………横河電機 斉 藤 真 一/副 島 佳緒理
●無線技術によるフィールド機器の設定と診断
………………………………………………エンドレスハウザージャパン 正 木 義 久
●FA/PA分野を問わず活用できる多機能PLC
………………………………………………シュナイダーエレクトリックシステムス 内 海 正 史
●FDT対応IO-Linkマスタユニットの開発
………………………………………………三菱電機エンジニアリング 倉 地 晴 幸


これからの水質監視・分析技術と適応ソリューション

 上下水道や排水などの水処理設備では,工程の複雑化や広域化が進み,同時に人や自然環境への配慮,安全・安心,さらに省エネが強く求められています。また,設備の更新や処理プロセスの高度化,少人化の進展により,運転の一層の安定化や効率化とともに,水質管理の重要性が改めてクロースアップされています。とはいえ,水処理工程は水量や水質などの変動や外乱が大きいことから,いかに安定かつ的確な水質管理を進めて行くか,新たなイノベーション技術の導入が期待されています。
 そこでこの企画では,最近の水質監視・分析技術に注目し,先進ソリューションを通してこれからの水質管理のあり方を考えます。安全・安心の追求とともに,設備の維持管理コストの低減などをいかに実現して行くのか,そのための水質管理の進展方向を探っていきます。

【水質管理ソリューション:機器/システム】
●排水中のバイオサーベイランスに貢献する自動ウォータサンプラ
………………………………………………エンドレスハウザージャパン 川 端 克 治
●保守性を向上させた水道用水質監視装置
………………………………………………JFEアドバンテック 林 達 也
●ブロック遷移制御方式マルチファンクションコントロールユニット
………………………………………………テクノ・モリオカ 山 田 秀 導
●メンテナンス負荷を低減可能な内部液無補充型セルフクリーニング pH 電極
………………………………………………堀場アドバンスドテクノ 西尾 友志
………………………………………………三重大学大学院 橋本 忠範

《連載》
●新連載:KEISO COLUMM「もの作りが拓く近未来技術の胎動」(第2回)
………………………………………………ロックウェルオートメーションジャパン/吉田高志
●プロセスダイナミクス(第3回)
………………………………………………ProActs LLC /和田哲也
●例題に学ぶモデル予測制御のシミュレーション講座(第9回)
………………………………………………技術コンサルタント/江口 元