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2020年12月号

スマート工場へ適応する監視制御システム-その役割と進展方向

2020年12月号表紙

デジタル情報化技術に代表される先進 ICT を活用し, 人 ・ 設備 ・ 情報の真の融合と最適化を進める知的システムで構成された工場―,いわゆるモノ作りのスマート化へのチャレンジが進み始めています。 これは取りも直さず生産競争力をもった, さらなる安定 ・ 安全操業の維持 ・向上へ向けた取り組みにほかなりません。 そうした中で, 生産現場に目を向けると, 運転の中枢を担ってきた監視制御システムのこれからの役割に注視していく必要があると考えます。つまり工場のスマート化を進める上で,他システム/機器との連携において監視制御システムの機能や役割をどう捉え, 全体最適の中でいかに位置づけていくのか, といった現場特性に適応したシステムの選定 ・ 構築 ・ 運用が重要になるからです。
そこでこの特集では,柔軟なシステム構成と高度な情報接続/交換を可能とするスマート工場を視野に,監視制御システムはどのように適応しようとしているのか,新たな展開に注目します。また, 同時に現場ユーザの視点や課題などをまじえて進展方向を探ります。

【巻頭フォーカス】
●これからの監視制御システムとAI
東京農工大学 山 下 善 之

【ユーザの視点:現場ニーズと課題】
●化学工場におけるスマート化と監視制御システム
三菱ケミカル 栁 澤 真 之

●加工組立工場におけるモノ作り現場のスマート化へのニーズと期待
トミテック 橋 本 芳 夫

【プレゼンテーション】 ①最新システム技術
●総合計装システムの最新オペレーションとプロセスデータの利活用
日立ハイテクソリューションズ 佐々木 希/小 木 道 広

●制御監視システムに対するオープン化への取り組み
横河電機 山 﨑 大

●クラウド/エッジ技術によるデジタルソリューションとプラントO&M高度化
三菱パワー 石 垣 博 康/海 野 健 二

●ニューノーマル時代の働き方を支える監視制御システム
島津システムソリューションズ 小 田 真 司

●スマート工場運用における監視制御システムが扱うデータの意義
ロックウェルオートメーションジャパン 吉 田 高 志

【プレゼンテーション】 ②システム構築支援技術
●フレキシブルな構成により工場IoTを支援する計装モジュール
チノー 福 田 和 敬

●"スマート可視化(HMI)"の実現~HTML5で制御室からクラウドへ
SLジャパン 羽 島 良 重

●遠隔監視が可能なHTML5対応HMI/SCADAソフトウェア
コンテック 日比野 一 茂

●既存システムの再構築なしでデジタル化に更新-パッケージ化した PA計測機器の選択肢
エンドレスハウザージャパン 山 本 和 彦


【特別寄稿】
●製造業 DX を支援するFDT3.0 標準「FITS」の リリースとその進展方向
FDT Group 伊 藤 章 雄
FDTグループ日本支部 竹 内 徹 夫/小 川 修 一

【連載】∥視点・論点∥-AIは計装に適応するのか-
●第10回 AI時代は,「データ」自体が競争優位の源泉のーつとなるのか
キーワード 酒井 孝正

【連載】長期安定操業への新たな実践的データ活用法~ヒートバランスと新ソフトセンサ~
●第11回 ●LNG/冷凍プロセスの低温領域における新しい見える化
Eテックコンサル 本 田 達 穂

《参考資料》
●「ERP国内市場動向に関する調査(2020年)」
矢野経済研究所 調査レポートより

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