2022年9月号
工場／プラントにおけるAIの適応性とニーズ
安定・安全操業の維持・向上は従来からの最重要テーマですが，加えて競争力を有した製造業としてさらなる強化策が求められています。そのためには，生産現場に目を向けると，装置／プラントの特性や運転条件に適応したシステムの構築と運用，そしてプロセス・運転操業・保全・品質といった多様かつ膨大なデータの有効活用が大きなポイントと言えます。
一方，デジタル情報化の波は人工知能AIの驚異的な進化をもたらし，多岐に渡る分野で脚光を浴びています。このため高度化した機械学習やディープラーニング（深層学習）などの手法により，プラントデータの解析や有用情報化を進めたいとするニーズは増大しています。 そこでこの企画では，注目を集めるAI技術がこれからのプラント／工場の運転操業オペレーションにどのような変革をもたらすのか，新たな適応性とニーズを捉えながら，現状とともに今後の進展方向を探ります。
【トレンド】
●AIによるプラント運転支援ソリューションの導入・活用法－運転員の手動操作を AI モデル化
横河ソリューションサービス 淺 村 和 人
NTT コミュニケーションズ 藤 澤 裕 記
●AI を活用した配管腐食外面検査システムの開発と運用～人と AI の協調による“育てるシステム”へ
三菱ガス化学 新 保 利 弘
ABEJA 岡 田 陽 介
【導入視点／事例】
●化学企業の生産現場におけるプラントデータ活用の取り組み
住友化学 大 野 卓 見／吉 田 英 昭
【トレンド】
●現場への AI 適用と音による異常検知ニーズへの適応
日本電気 相 馬 知 也
【AI 応用ソリューション】
●海外事例から紐解く，プロセスオートメーション機器の AI 適応性と活用法
ABB 篠 原 秀 徳／中 嶋 健 悟
工場保安へ向けた防爆技術のさらなる役割と進展方向
【基礎概説】
●防爆安全の考え方と保守点検の重要性について～『防爆安全ガイドブック』（第 4.1版）より
日本電気制御機器工業会 （NECA） 防爆委員会
【トレンド：注目技術】
●Ethernet-APL（Advanced Physical Layer）～防爆計装からみた注視点とメリット
日本フィールドコムグループ 髙 橋 誠一郎
【防爆対応機器／ソリューション】
●PID 制御機能を搭載した国内防爆対応減圧レギュレータ
Swagelok Company Shaji Arumpanayil
●ガス検知器の脱炭素化へ向けた防爆対応と国際規格への整合
理研計器 杉 山 浩 昭
【特別寄稿】
●装置産業におけるプラント安全管理の展望－労働安全衛生マネジメントシステム（OSHMS）を活かすために
技術コンサルタント 江 口 元
【Solution】
●酒造設備における品温管理と設定変更を可能にしたリモート監視操作システム
ラトックシステム 坂 本 研 二
【Application】
●プロセス運転の異常検知とトラブルシューティングの実践法（その 3）
ケムビジョン 和 田 哲 也
【連 載】 パンデミックに対応可能な安定操業－石油・化学工場での自動化の課題と解決策－
●第 4 回 モード切替え自動化の実現可能な仕組みと手法
E テックコンサル 本 田 達 穂
《参考資料》
●JPCERT/CC インシデント報告対応レポート［2022 年 4 月 1 日～ 2022 年 6 月 30 日］
JPCERT コーディネーションセンター
●「IoT/M2M 市場調査（2022 年）」
矢野経済研究所 調査レポートより
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